シャプトン株式会社
刃の黒幕シリーズ
「セラミック砥石」の名前を世に広めた砥石と言っても良いでしょう。
研磨力と平面維持力のバランスが良く、初心者から上級者の方まで非常に扱いやすい砥石です。
使用前に長時間水に浸す必要がないので、使いたいときにすぐに研ぎ始めることができるのもメリットです。
砥石の製法上、水に長時間浸すと軟化し、ひび割れ等を起こす場合があるので注意しましょう。
番手:#120~#30000
刃の黒幕#1000 サイズ:22.8 x 8.8 x 4 cm 製法:マグネシア製法 詳細はこちら | |
刃の黒幕#2000 サイズ:22.8 x 8.8 x 4 cm 製法:マグネシア製法 詳細はこちら | |
刃の黒幕#5000 サイズ:22.8 x 8.8 x 4 cm 製法:マグネシア製法 詳細はこちら |
粒度 | 主に中砥石~仕上げ砥石(約800~10000番以上) |
製法 | 乾燥させて固める |
結合剤 | マグネシアセメント |
特徴 | ・水に溶ける性質がある。 *水に浸けすぎると砥石の劣化や破損に繋がります。 ・砥石自体は硬く、平面維持力に優れている。 ・研磨力はビトリファイドに次いで高い。 ・使用前に水に浸す必要がない。 ・よく乾燥させてから保管する必要がある。 *高番手になるほど割れやすくなります。 |
松永トイシ株式会社
キングシリーズ
最も幅広く使用されている砥石メーカーです。
リーズナブルな商品が多く、初心者でも購入しやすい価格帯になっています。
研ぎを練習したいという方は迷わずキングデラックスの#1000を買いましょう。
色々な知識を頭に入れて悩むより、まずは実際に研いでみることが大切です。
番手:荒砥石~仕上げ砥石
キングデラックス#1000 サイズ:23 x 7.1 x 7.1 cm 製法:ビトリファイド製法 詳細はこちら | |
キング両面砥石KDS #1000 / 6000 サイズ:20.6 x 6.6 x 20.6 cm 製法: ビトリファイド製法 レジノイド法 詳細はこちら | |
キング仕上砥 S-1 #6000 サイズ:21 x 7.3 x 2.2 cm 製法:レジノイド製法 詳細はこちら |
ナニワ研磨工業株式会社
剛研シリーズ
庖丁に使用する砥石以外にも様々な研磨に対応する商品を扱っているメーカーです。
剛研シリーズは様々なラインナップを取り揃えており、それぞれの刃物や自分の好みに合った砥石が見つかるでしょう。
以下で紹介している剛研デラックスはキングデラックスよりも硬めで平面維持力に優れています。
輝シリーズはレジノイド製法の中でもかなりクッション性の高い砥石です。
平面維持力には優れておらず、研ぐ際に力を入れすぎると砥石が抉れてしまう程軟らかいため、素早く鋭利な刃を付けるというよりも、傷を浅くしてより細かく整った刃先に仕上げるのに最適な砥石と言えるでしょう。
剛研デラックス#800 サイズ:21 x 6.5 x 3 cm 製法:ビトリファイド製法 詳細はこちら | |
剛研 輝#2000 サイズ:21 x 7 x 2 cm 製法:レジノイド製法 詳細はこちら | |
荒武者#220 サイズ:22.4 x 5.5 x 8.6 cm 製法:ビトリファイド製法 詳細はこちら |
粒度 | 主に荒砥石~中砥石(約80~3000番) |
製法 | 高温焼成(約1300℃) |
結合剤 | ガラス質、セラミック質 (長石、陶石、粘土、フリット等) |
特徴 | ・砥粒同士を保持する力が強く、研磨力に優れている。 ・砥石自体は硬く、平面維持力に優れている。 ・弾力性は低い。 ・研磨による傷が深く入りやすい。 ・気孔が多いため、水をよく吸収する。 |
超セラミックス砥石
刃の黒幕と同じくマグネシア製法で作られた砥石です。
個人的には刃の黒幕の同番手と比較して、研ぎ感はやや滑らかで細かく感じられます。
非常にバランスの良い砥石ですが、価格がやや高めなのがデメリットです。
番手:#400~#5000
超セラミックス砥石#800 サイズ:210×70×25mm 製法:マグネシア製法 詳細はこちら | |
超セラミックス砥石#3000 サイズ:210×70×25mm 製法:マグネシア製法 詳細はこちら | |
超セラミックス砥石#5000 サイズ:210×70×25mm 製法:マグネシア製法 詳細はこちら |
実際に僕自身も今まで100種類以上の砥石を試してきましたが、どれも一長一短で優劣をつけるのは非常に難しいです。
人によって感じ方も大きく変わってきますので、答えがない世界と言えるでしょう。
これから研ぎを始めるにあたって、どの砥石を購入すれば良いか相談されることが多々ありますが、とりあえず#1000の中砥石を購入して、実際に研いでみることが大切だと伝えています。
知識ばかり増やしても、実際に研げなければ全く意味がないので、まずは手を動かすところから始めてみましょう。
プロの意見はあくまでも参考なので、色々な砥石を使っていく中で、自分の求める研ぎに必要な砥石を見つけてくのが上達への近道です。
今回紹介しきれなかった砥石は山ほどありますが、マニアックな砥石はまた別の記事で紹介しようと思います。
【Instagram】 tomo_knife_life
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