ポイント① 用途とサイズ

用途とサイズ

まず初めに一番大切なことが、用途に合った庖丁を選ぶことです。

当たり前のことをではありますが、実際には正しい用途で使用できている人は意外と少なく、誤った使い方をしてしまったせいで庖丁の寿命を大きく縮めてしまったケースを沢山見かけます。

用途 おすすめの庖丁 刃渡り(家庭用) 刃渡り(本職用)
万能使い 三徳庖丁
牛刀
16.5~18cm
18~21c
21cm~
細かい作業 ペティナイフ 12~15cm 12~15cm
魚を捌く 出刃庖丁 12~16.5cm 12~21cm
刺身を切る 柳刃庖丁 24~27cm 27cm~
刃渡りは用途や使用環境によっても変わりますので、あくまでも一般的な目安としてご覧ください。

 

 

 

 

 

上記の表から見て分かるように、それぞれの目的に応じて適した庖丁の種類やサイズも異なってきますので、まずはどのような用途でご使用されるのかを決めましょう。

正しい使用法を知らずに間違った使い方をしてしまうと刃がすぐにこぼれてしまったり、庖丁が曲がってしまったりと大きな破損に繋がる場合もございます。

より長く使っていただくためにも、正しい使用方法やお手入れの仕方等、一度庖丁のプロに相談してみることをおすすめします。

 

ポイント② 材質

材質の特徴を知ろう

次に重要なことは材質の特徴を知るということです。
鋼材には大きくハガネとステンレスに分かれ、それぞれにメリット・デメリットがあります。

材質 メリット デメリット 代表的な鋼材
ハガネ(炭素鋼) より鋭い切れ味
研ぎ易い
非常に錆び易い
欠けやすい
白紙1号・2号
青紙1号・2号など
ステンレス鋼 錆びにくい
欠けにくい
研ぎにくい V金10号
モリブデン鋼など
粉末ハイス鋼 比較的錆びにくい
刃持ちが良い
非常に研ぎにくい R2・スーパーゴールド
ZDP-189など

 

 

 

 

 

*全てに当てはまるわけではございません。

大体の特徴として頭に入れておくと、庖丁を選ぶ際に役に立つかと思います。

家庭用で、お手入れのし易さを重視される方はステンレス製の庖丁がおすすめです。

本職の方や趣味で料理をする方などで、更に切れ味にこだわりたいという方は是非一度ハガネの庖丁をご購入してみてはいかがでしょうか?

ポイント③ ハンドルの形状

握りやすさの大切さ

3つ目のポイントはお客様が握りやすいと思う庖丁を選ぶことです。

普段使いの庖丁ですと毎日使うものなので、手に取った時にしっくりくるものが長く使う上で適しているでしょう。

一般的に持ち心地が良いのは木製の柄とされていますが、衛生面が気になる方や、どうしても食洗器を使用したいという方は柄の部分までステンレスでできている一体型の庖丁を選びましょう。

重心に関しては洋式柄がやや持ち手よりに、和式柄は先端側にくる場合が比較的多いです。

このように庖丁の重さ・バランス・柄の形など、見た目は似ているようで一本ごとに特徴があり僅かに違いがあります。

お店によっては実際に手に持って確認できるところもあるので、気になった庖丁があれば色々と持ち比べてみると良いでしょう。

また、デザインもシンプルなものから、ダマスカスと言って積層鋼材を使用しているおしゃれな庖丁もあり様々です。毎日使うものなので、見た目にもこだわって心からワクワクでする一本を選びましょう。