研ぎ講習の様子
今回は講習の時間を1時間半程でとのご要望でしたので、主に基礎的な部分を説明させていただきました。
講習の内容は、
・庖丁と砥石の状態確認
・研ぎの姿勢と適切な角度
・庖丁の押さえ方と力の入れ方
・研げているかの確認
・切れ味の確認
以上の5項目に分けて、より実践的な内容でテキストを作成しました。
帰国後初の研ぎ講習
今回の研ぎ講習が日本国内では初の試みでしたので、出だしは非常に緊張しました。
また、慣れない場所での講習ということもあり、どのように説明すれば伝わりやすいかを工夫しながら進行しなくてはいけないという点で難しさは感じましたが、台湾留学時代に培った経験があったからこそ無事に成功させることができたのだと思います。
1時間半という短い時間でしたが、色々な面で新たな発見があり、とても貴重な経験となりました。
研ぎについて思う事
店頭で研ぎについて料理人の方にお話を伺う機会が多いのですが、庖丁について勉強するという感覚があまり根付いていないと感じることがよくあります。
研ぎに関しては職場の先輩から習うか、独学で学ぶことが殆どだと思いますが、実際には間違った扱い方を教わっている人も多く見受けられます。
調理の技術にばかり目が行きがちですが、食材を切るという作業は料理の土台になる大切な作業だと考えています。
そのためにも自分にとって庖丁をどのような状態に研ぎ上げるのがベストなのかを知り、目的に応じて使い分けることができるように多くの選択肢を持つことが大切です。
今回は講習を受けてくださった方から「庖丁研ぎがもっと楽しくなりそうです!」、「今までの常識が覆りました。」と言葉をかけていただき、僕自身とても励みになりました。
今後もこのようなイベントを通して、より多くの方の助けになれるように精進していきたいです。
是非とも応援よろしくお願いいたします。
【Instagram】 tomo_knife_life
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