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【ご報告】1年ぶりのYouTube再開。空白の期間に何があったのか。

皆さん、お久しぶりです。柿沼です。

前回の動画投稿から、気づけば1年という月日が流れてしまいました。最後にお届けしたのが砥石の紹介やプレゼント企画のあたりでしたから、「最近更新がないけれど、どうしたんだろう?」と心配してくださっていた方もいらっしゃるかもしれません。

この1年間、私たちは決して休んでいたわけではありません。むしろ、これまでにないほど「刃物」と「研ぎ」、そして「道具」のあり方について深く、濃密に向き合ってきた1年でした。

今回は、なぜ1年も撮影が止まっていたのか、そしてこれからの活動で何をお伝えしていくのかを、少しだけお話しさせてください。

「より良い道具」をゼロから作るという挑戦

この1年、私たちの活動の軸となっていたのは「砥石」と「庖丁」の徹底的なブラッシュアップでした。

特に砥石「礎(いしずえ)」は、使い手の理想とメーカーさんの技術の限界を埋める作業に、膨大な時間を費やしました。狙った硬さを出すことが難しい製造方法(ビトリファイド製法)の中で、妥協することなく何度も試作を繰り返し、ようやく藤原さんの求める「らしさ」を追求したストライクゾーンに辿り着くことができました。

また、新しい包丁「T3」の開発も大きなトピックです。1年半近く、それこそおもちゃを手に入れた子供のようにワクワクしながら、夜な夜な検証と試作を続けてきました。既存の材料から選ぶのではなく、庖丁として使われてこなかった鋼材に可能性を見出し、理想の切れ味を追求する。その熱中する時間が楽しすぎて、正直なところ「撮影をしている場合ではなかった」というのが本音かもしれません。

変わる環境、変わらない信念

この1年で、私たちの取り巻く環境も大きく変わりました。私自身の結婚や独立といった人生の大きな節目もあり、より一層の責任とプレッシャーを感じる場面も増えました。

しかし、根底にある思いは一つも変わっていません。それは**「お客様に心から喜んでもらえる道具を届けること」**です。

私たちが目指すのは、単に「切れる庖丁」を作ることではありません。その庖丁を使うことで、料理が楽しくなったり、研ぎの文化に触れることで生活が少し豊かになったりする。そんな体験を提供し続けたいと考えています。

今後のYouTubeでお伝えしていくこと

再開後のYouTubeでは、これまで以上に「マニアック」で「本質的」な内容をお届けする予定です。

  • 道具の歴史を紐解く: 人類が打製石器から磨製石器へと進化した歴史から、鎌倉、江戸時代における日本特有の刃物文化まで。なぜ日本の刃物はこれほどまでに鋭いのか、そのルーツを探ります。
  • 超絶マニアックな検証: 「柳刃包丁のためだけの研ぎ」「特定の鋼材に特化した語り」など、ターゲットを絞り込んだ、深く濃い情報をお伝えします。
  • 開発の裏側: 1点の加点のためにどれだけのコストと時間をかけているのか。合理化が進む現代だからこそあえて手間をかける、私たちの「非合理なこだわり」をお見せします。

「誰が合っているか」ではなく「どんな選択肢があるのか」を皆さんと一緒に楽しみながら考えていける、そんな場所にしていきたいと思っています。

一歩ずつ、地に足をつけて、私たちが納得できる「最高」を形にしていきます。新しくなったチャンネルを、これからもどうぞよろしくお願いします。

日本は物研究所


参考動画: 【祝】新チャンネルとしてYouTubeを再開します🎉

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