こんにちは。
庖丁専門店スタッフのTomoです。
最近ご縁があり、インスタグラムを通じて知り合った海外のアーティストにデザインの製作をお願いしました。
今回は作品が完成するまでのアーティストさんとのやり取り等を紹介していこうと思います。
製作工程
イメージの共有
まずは、自分が描いて欲しいデザインの要素を共有します。
僕は今回、鍛冶の様子を描いて欲しくてお願いしました。
そのまま描くだけでは面白くないので、侍の代名詞ともいう甲冑を着させて欲しいと伝えました。
他にも力強さや躍動感、そして『日本』が伝わるような作品にしたかったので、幾つかの写真を用意して彼に参考にしていただきました。
イメージに合う写真等を参考として準備しておくと、よりスムーズに製作が進みます。
下書き
デザイン要素を参考にして、まずはメインとなる部分を逐次確認しながら描いて貰います。
メイン部分が決まったら、サイドのデザインとしてどのようなパーツをどの部分に加えるかをバランスを見ながら話し合って決めます。
構図がある程度完成したらいよいよ本書きの作業に入っていきます。
本書き
本書き作業もまずはメイン部分から描いて行きます。
細部の質感やバランスなどに気を配り、パーツごとに写真で確認しながら進めてくださったので非常に安心でした。
また、漢字の雰囲気を決める「かすれ具合・ハネの力強さ・止め」に関しても実際に幾つかサンプルを用意して選ばせてくれたので、自分の想像する作風により近づけることが出来ました。
再確認
最後に付け加えたい色や柄などがあれば付け加えてもらい、完成です。
作品はメキシコから航空便で送ってもらえるので、注文した絵のサイズに合う額縁を用意して楽しみに待っていました。
作品を作り始めてから届くまで約2か月程でした。
感想
海外のアーティストにデザインの作成を依頼するのは初めての経験でしたので不安もありましたが、実際にやり取りをしてみるととても礼儀正しく、日本の文化を心から愛されている方だと感じました。
デザインを描く上でこちらの要望に出来る限り沿って細部にまで気を使っていただき、スムーズに作業を進めることができました。
製作の過程で彼からの意見も非常に参考になり、より素晴らしい作品に仕上がりました。
また、今回は作品を使ってTシャツ等の商品も作りたいと考えていたので、データとして読み取っていただき、加工した上で送って貰いました。
スマートフォン上で見る作品もとても完成度が高く満足のいく物でしたが、実際に届いた絵を見たときは更に大きな感動がありました。
新しい繋がりもでき、色々な面で彼に依頼して良かったと思います。
記念に作ったコラボTシャツも凄くかっこよくて、既に海外・国内のお客様よりご注文をいただいております。
世界中の庖丁が好きな人たちから応援していただいていることに感謝したいです。
実店舗では合羽橋にあるつば屋さんでご購入いただけます。
【つば屋インスタグラム】
☞tsubaya288
作品例
実は数年前に堺孝行さんのインスタグラムで彼の作品を見て、一目ぼれしたのがきっかけでずっと気になっていました。
当時は誰が描いたのか知らなかったのですが、最近彼のインスタグラムを偶然見つけて、タイミングが良かったのもあり連絡をさせていただきました。
日本の文化を日本人が発信していくことはもちろん素晴らしいことですが、彼のような生まれも育ちも海外の方が私たちの身近にある文化や伝統を自分なりに表現していることに刺激を受けました。
今回コラボさせていただいたアーティストさん
☞【Instagram】goens_way
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